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AMPとは何かをデメリットを踏まえ簡単に解説!

2018.07.23テーマ全般
mobile-with-an-escalator

当テーマ「スクラッチ」では AMP(アンプ)に対応していません。

闇雲に AMP対応にこだわる人たちがいるので、ここで議論を少し整理したいと思います。

AMP に関しての技術的な話などを、ここでする気はありません。

ごく簡単にメリット・デメリットを解説します。

メリット:サイトが高速になる

AMP とは Accelerated Mobile Pages のことで、その名のとおり iPhone などのモバイル端末においてページの読み込み速度を高速にする技術です。

対応しているサイトはかなり高速になります。

そのスピードはわざわざ計測するまでもなく、私たち人間の感覚で実感できるほどの速度です。

結果として以下のようなメリットを享受することができます。

  • 表示高速なのでユーザのストレス低減につながる
  • Google検索結果にカルーセルで上位表示される

ひとつずつ簡単に見ていきます。

表示高速なのでユーザのストレス低減につながる

Webページの読み込み時間が長いと、サイト訪問者の離脱率が増加します。

一説には3秒かかると、実に40%のユーザが離脱するとまで言われています。

その点 AMP は高速なのでユーザに対しての負担が軽減し、結果として滞在時間の増加などにより SEO効果につながると言われています。

またページの読み込み時間そのものが SEOスコアに直接反映されているとも言われています。

Google検索結果にカルーセルで上位表示される

amp-carousel

モバイルを通して Google検索を実行すると、いくらかのサイトが横にスライドする形式のデザインで結果のトップに表示されます。

これは AMP に対応している場合にのみ表示される特別枠であり、検索結果の上位に表示されるので、それだけで一定の検索流入が期待できます。

ここから Google の AMP への意気込みや熱意がうかがえますね。

補足
AMP に対応していても必ずカルーセルに表示されるわけではありません。

デメリット:サイトがダサくなる

AMP はメリットばかりではありません。デメリットも存在します。

それは「HTML、CSS、JavaScript の使用に制限が出る」ということです。

つまりサイトのデザインに大きな影響を及ぼす可能性があるということです。

WordPress のテーマを開発している私個人としては JavaScript に対しての制限が一番痛いです。

制限の理由は簡単で JavaScriptファイルの読み込みはページのレンダリング(読み込み)を遅延させる大きな要因になるからです。

実際に AMP を使用しなくとも、サイト上から JavaScript を全て削除するとページの読み込みは目に見えて高速になります。

JavaScript はアニメーション効果を与えることにより、サイトの見栄えをよくすることができるスクリプトです。

よってそれらを排除した AMP対応のサイトは以下のような2つの側面を持つことになります。

  1. 良く言えばシンプルなデザイン
  2. 悪く言えばダサいデザイン

国産の WordPress有料テーマはアニメーション豊富でオシャレなものが多いですが、それらの多くは AMP に対応していません。

当たり前です。現状 AMP対応ではサイトをスタイリッシュに仕上げることが困難だからです。

サイトの高速化に AMP は絶対的な要素ではない

AMP を使用しなくてもサイトを高速にすることは可能です。

まずサイトをホストするサーバは SSD にすることが必須です。HDD とはケタ違いに高速です。

また WordPressテーマの作成者は JavaScriptファイルがページのレンダリングを阻害しないようページの下部で読み込んだり、async や defer属性を付けることにより非同期処理するといった工夫が必要です。

サイトの運営者はプラグインのインストールは最小限に抑え、使用するとき以外は無効にしておくか、またはいっそのことアンインストールしてしまうようなことも考えるべきです。

mixhost-logo

当サイトは mixhost のスタンダードという一番安いプランで稼働しておりキャッシュ系のプラグインは一切使用していませんが、テーマ内で速度向上に努めているので、そこそこ高速に動作します。

サイトの高速化に AMP は絶対的な要素ではないのです。

SEO で最も重要な要素はコンテンツの質

seo-elements

AMP が SEO に一定の効果をもたらすのは事実だと思いますが、それにこだわり過ぎるのは健全ではありません。

よく「AMP に対応してもらいたい」という要望を耳にしますが、それによって伴う「サイトがダサくなる」などのデメリットも考慮に入れなければなりません。

ちなみ SEO にとって一番重要な要素は、いつの時代も「サイトのコンテンツの質」です。

これは Google が公に宣言していることです。

いわゆる「コンテンツSEO」というもので、簡単に言うと「サイト訪問者が求めている、質の良い記事を書く」ということに尽きます。

私はかつて月間PV数百万という規模のサイトの運営に携わっていたことがあります。

そのサイトはページの読み込みに5-6秒かかる、ページ内に h1 が複数マークアップされているなど、無茶苦茶な構造のものでした。

ただし以下の点で優れていました。

  • サイトがスタイリッシュでデザイン性が高かった
  • コンテンツの質が抜群に良かった

サイトはシンプル過ぎず派手過ぎず、見ていて心地の良いものでした。ひと目見て直感的に「ここには自分の求めている情報が存在する」と思わせるデザインです。

そしてなによりもコンテンツの質が素晴らしかったです。

これらのことにより、相当なアクセス数を誇っていました。

AMP 自体はいい試みですが、これにとらわれ過ぎるのは良くありません。

当テーマも将来的には対応する可能性あり

現状では当テーマ「スクラッチ」も AMP には対応していませんが、技術的な進展により JavaScript が使用できるようになるなど、制限が緩和されることがあれば将来的に対応する可能性はあります。

現在はデメリットがメリットを上回る状況ですが、今後の進展に期待です。

補足
Web Worker(ウェブ ワーカー)という技術により JavaScript の使用が将来可能になるという話が実際にあります。
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